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2006/10/30

[映画]薬指の標本

観て来ました、ディアーヌ・ベルトラン監督の「薬指の標本」。

オープニングの試験管のアップや、サイダー工場のベルトコンベアを流れていくサイダー壜。液体の中で揺れる泡がスクリーンの上ではじける様子……、つい、自分のブログ左上の画像を思い出してしまいました(笑)。光、色彩、質感、衣装、すべてがとても美しく、映画館の大きな画面で見ることができて良かったです。めいっぱい官能的なシーンは、朝っぱらから(朝一番の回を観たので)「わ、わー(鼻血)」でしたけど(^^;;;)。

ベス・ギボンズの歌や、遠い部屋から響いてくるピアノの音なども、情感をじわじわ刺激してくれました。サントラがもしあったら欲しいですが、今のところ無いのかな?

監督は小川洋子の原作小説を深く読み込み、さらなる広がりや肉付けを加えていました。原作には無く、監督が独自に付け加えたのが、標本室の事務員を務める主人公のイリスが、港で働く男と安宿をルームシェアをするという設定。昼間働くイリスと、夜間働く男は部屋を同時に使うことはないのですが、部屋に残された互いの衣服や、持ち物などを通じて徐々に互いの存在を意識し始めます。朝イリスが出勤し、男が部屋に戻る時すれ違ったりするうちに、シェアしている相手があの人だ…と互いに気付くようになる過程が密やかで、良かったです。このエピソードを加えることで、他の男性という選択肢もあったけれども(港の男、かなりの男前~)、あえてイリスは標本技師に自らの意志で囚われていったということが強調されています。

唯一、難を言えば、原作では主人公が和文タイプの活字盤の中身を床にぶちまけてしまい、標本技師が凝視する中、夜通しかけて拾うシーン。アルファベットのお国ではそんなに大量の活字をぶちまけるというシチュエーションが作りにくかったのか、なぜか中国人が標本化してほしいと持ち込んだ麻雀セットをぶちまけたことになってました。日本人の私の感覚としては、麻雀はこの映画に似合わないのではないかと(苦笑)。しかも、いくら全部ぶちまけてしまったって、拾うのに一晩もかからないでしょ!と思ってしまうじゃないですか。そこだけ惜しかったです。たしかに、床にはいつくばる若き美女と、一切手伝わずに凝視する白衣の男っていうのは、妖しいムード満点ですけどねぇ。。。

ところで、この標本室で作られる標本は、普通の標本ではありません。火事になった自分の家の焼け跡に生えていたキノコ、別れた恋人が作曲してくれた曲、飼っていた小鳥の骨。「多くの人は自分から遠ざけたい物を標本にする。」依頼人は、繰り返し思い出し、懐かしむためではなく、封じ込め、分離し、完結させるために品物を持ってくるのです。
「標本を必要としない人間なんていないさ」と、技師は言います。ミステリアスな技師の魅力に囚われていったイリスは、以前サイダー工場で働いていたときに欠けてしまった薬指を標本にしてもらうため、標本技術室へと踏み込んでいくのですが……。

最初は、この「標本」というのがピンとこなかったのですが、だんだん分かってきたような気がします。自分にとって大きな意味を持っているけれども、抱えているとしんどくなるもの。捨ててしまうことはできないけれど、遠ざけて封印しておけば、生きるのが少しは楽になるのではないかと思えるもの。皆さんには何かありますか(笑)?

長年生きていると、そういう物ってどんどん増えてきているような気もしますが(45リットルごみ袋が満杯になったらどうしよう? 苦笑)、あえて一つ選ぶなら。
私は両耳のピアス・ホールでしょうか。自分の中に開けられた、「自分ではない」部分。
どうかこれを標本にして下さい。

2006/10/13

フレンチなしあわせのみつけ方

昨日の「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」に引き続き、またシャルロットの実夫イヴァン・アタル監督による夫婦共演作です。

こちらは原題がIls se marièrent et eurent beaucoup d'enfants、平たく訳せば「彼らは結婚して、たくさんの子どもができましたとさ」という感じでしょうか。(この時制は半過去でしたっけ?>しゃるろっと先生)「フレンチなしあわせのみつけ方」は、観客をたくさん呼べそうな邦題かもしれませんが、内容に合っているかはちょっとギモンです(^^;)

というのも、シャルロットとイヴァンが演じる夫婦は、かわいい男の子が一人いて一見幸せそうだけれども、実は夫には愛人がいるのです。そして、それに気付いている妻は苦しみながらも夫に何も言えずにいます。イヴァン(映画の中ではヴァンサンでしたっけ)には気の強い妻とケンカが絶えないジョルジュと、モテモテの独身貴族ながら実は結婚して落ち着きたいと考えているフレッドという二人の親友がいて、この三人の男の本音が随所で炸裂。笑わせる場面もいろいろあるのですが、ひらがなを使ってほのぼのとした雰囲気を出している邦題に反して、むしろ、男と女の幸せってなかなか難しいね、というほろ苦成分が強い内容なのでした。

イヴァンが演じている、妻と愛人のどちらか一人を選ぶことができずにズルズルひきずっている男性は下手をすると「いい加減なオトコね!オンナの敵だわ!ぷんぷんっ!!」と嫌悪感を誘うだけの存在になりかねません(特に女性の目にはね)。が、ここはイヴァンの見せ方の上手さ。愛人の部屋から出るときの狂おしいまでの去りがたさ、プレスリーのCan't Help Falling In Loveを聴きながらCDの整理をする妻のうなじに目がとまったときにかきたてられる想い。両方の女性に対する気持ちの強さが画面からこれでもかとにじみ出てきて、「かーーっ!これはたしかに選べないかも……」と、つい納得……はしないまでも、「なかなか道徳の教科書のようには割り切れないこともあるよねぇ」と遠い目にさせる説得力がありました。全体的には説明的な描写がかなり省かれていて、どこまでが現実でどこまでが想像なのか分からないところもたくさんあるのですが、強調すべきところは丁寧に見せている、そのメリハリが印象的です。

最後の方で、息子を学校(幼稚園?)に送っていく途中、ヴァンサン(=イヴァン)が質問責めにされるシーンがあります。
「価値ってなあに?」
「価値は誰が決めるの?」
朝のあわただしさのせいか、「価値を決めるのはフランス大統領さ!」なんてテキトーな返事を返したパパですが、この子どものイノセントな問いかけこそ、監督がいちばん観客に投げかけたかったもののような気がします。

で、音楽ですが(笑)。私には最高としか言いようが(笑)。
だってレディオヘッド!ヴェルヴェット・アンダーグラウンド!使い方も絶妙だし。
シャルロット観たさで借りてきた「僕の妻は…」と「フレンチな…」でしたが、イヴァン・アタルの監督として、役者としての魅力、そして音楽の趣味にすっかりやられた私でした。
もちろんシャルロットのナチュラルな佇まいも、何とも言えないほど素敵でしたよ。

「フレンチなしあわせのみつけ方」オフィシャルサイト

Ilssemarierent
[DVD]フレンチなしあわせの見つけ方(アマゾン、 タワレコ

Ilsseost
輸入盤サントラ(タワレコ

2006/10/12

僕の妻はシャルロット・ゲンズブール

シャルロット・ゲンズブール20年ぶりのセカンドアルバム「5:55」が気に入ったこともあって、シャルロット出演映画をいろいろ観てみようと思い、借りてきました。

シャルロットの実夫イヴァン・アタルが監督、そして夫役で出演しているこの映画。ぷふふ……面白かったです(笑)。「ぎゃはははー!」な抱腹絶倒ではなく、「くすくす、うふふ、あはは」な笑いにくすぐられました。古きよき時代のコメディのようなシンプルさに好感が持てます。あまりにシンプルなので、あらすじを書くのもやめておきましょう。これから観る方はあれこれ知らないほうが楽しめると思うので……。

で、ついつい映画を観ていても音楽が気になってしまう私ですが、まずオープニング・クレジットの「musique originale BRAD MEHLDAU」にのけぞりました。ここのところ、ちょうどかくさんtaknomさん のブログでアルバム「Metheny Mehldau」が気になっていたので……。そうですか、ブラッド・メルドーが音楽を担当していたとは。(アルバムLargoについての拙ブログ記事)あ、サントラも出ているんですね↓。

あと、The ClashのLondon Callingのベッタベタな使われ方に吹き出しました(笑)。好きだなー、そのセンス(爆)☆

以下、関連アルバムのジャケとリンクをぺたぺた貼っておきます。

Dvdmafemme
[DVD]僕の妻はシャルロット・ゲンズブール

Mafemme
僕の妻はシャルロット・ゲンズブール(サントラ)

555_1
Charlotte Gainsbourg / 5:55 ('06)

Methenymehldau
Pat Metheny & Brad Mehldau / Metheny Mehldau ('06)

Largo
Brad Mehldau / Largo ('02)

London_calling
The Clash / London Calling ('79)

2006/05/10

記憶の残像、そして、The Virgin Suicides

頭の切り替えが上手い人と、下手な人がいます。私はというと、とっても下手なんです。先日ネット断ちをしなくてはいけないと感じたのも、ブログで書きたいことがいっぱいあって、他の事がほとんど考えられなくなっていたから。没頭すると寝食忘れてしまうタイプなので、ブログで頭がいっぱいになると、夕食に食べたいもののことなんか、全く考えることができなくない日々が何日も続いたりして。一人暮らしならそれでもいいかもしれませんが、家族がいるとさすがにマズイです。

ブログ記事を書き終えアップしても、何度も読み返して直すところはないか考えこんでしまうし、気に入った部分があれば、そこを何回も頭の中で反芻してしまう。誰かを好きになれば、その人のことばっかり考えてしまう。学生時代は、試験勉強を終えて寝てからも、夢の中で数式を解いていたりして、うわ~うざい(苦笑)!ホワイトボードを消すように、必要のないことは心と頭の中からサッと消して次のことに移りたいのに、残像がいつまでもいつまでも残ってしまうのです。

ここ2日ほどリアルライフがとても忙しくて、すっかりブログのことは頭から追い出さざるを得なかったのですが、ようやく一段落ついてブログのことを考える時間ができたのに、まだその忙しかった用事の内容が頭の中をずんずん走っています。「まったくもう!」ってことで、逆にそれをネタにしてみました(笑)。

Virginsuicides
DVD:ヴァージン・スーサイズ

ちょっと強引ですが、「記憶の残像」というイメージが出たので、GW中にDVDで見た「ヴァージン・スーサイズ」。舞台は70年代アメリカの住宅地。リスボン家の13歳から17歳までの年子の美人姉妹5人は周囲の少年達の憧れの的だった。だが、末娘が謎の自殺をとげてからというもの(あるいはその前からかもしれないけれど)、歯車がどこか狂いはじめ、最終的には4人の姉達も皆自殺してしまう。少年達は彼女らが忘れられず、大人になっても彼女達を思い出しては自殺の理由を問い直さずにはいられない‥‥。その過程を、まどろむような甘美な映像で淡々と綴っていく映画です。(日本公開2000年)

「ロスト・イン・トランスレーション」のソフィア・コッポラ監督の処女作で、ちょっと素人っぽい手作り感が残っています。それが逆にティーンエイジの女の子っぽい雰囲気です。Jeffrey Eugenidesによる原作小説は読んでいませんが、自殺した本人たちの視点ではなく、少年(達)の視点から描かれているところがミソだと思いました。本人達の心理を分析的に描写するのではなく、あくまでもカーテンのかかった窓越しに淡く垣間見る感じ。憧れて、深く知りたいと思っても、とらえることのできないもどかしさ。いつまでも拭い去ることのできない残像。

日常生活がスムーズに回らないほど、記憶の残像に振り回されるのは困ります。それに、自殺のような悲しい事件も、小説や映画の中でならともなく、現実にはできるかぎりあって欲しくないことです。でも、ちょっと甘酸っぱい記憶の残像が全くない人生も(あり得ないかもしれませんが)寂しいですね。このブログを読んでくださっている皆さんの記憶は、どんな残像で彩られているのでしょうか。

Thevirginsuicides_1
原作本:Jeffrey Eugenides / The Virgin Suicides
現在のところ、翻訳は出ていない模様。

Virginsuicidesst

サントラ:Air / The Virgin Suicides (試聴可)
フランスのデュオ、エールによるサントラ。
ダークな甘さの、中毒性のあるサウンドです。

Thevirginsuicides_3
サントラ:VA / The Virgin Suicides
Todd RundgrenのHello, It's Meや10ccのI'm Not In Loveなど挿入歌がおさめられたサントラ。70年代の香りでいっぱい。

2005/12/21

カトリーヌの追想

前回書いたコンピレーション収録の有力候補でありながら、入れられなかった曲がありました。

フレンチ・ポップスの貴公子wミッシェル・ポルナレフ(Michel Polnareff)のピアノ曲、「カトリーヌの追想(Jardin public)」です。「哀しみの終わるとき(Ça n'arrive qu'aux autres)」という映画(1971、ナディーヌ・トランティニアン監督)の主題歌のサントラ(といってもEPですが)の中の一曲になります。

canarrive canarrive2

この映画は監督自身が赤ちゃんを原因不明の突然死で失った実体験を基にしたもので、カトリーヌ・ドヌーヴ、マルチェロ・マストロヤンニが不幸に見舞われた夫婦の役を演じています。つらそうな内容なので、私はまだ見ていないのですけれども‥‥。

主題歌「哀しみの終わるとき」は人気曲で、編集盤「ポルナレフ・ナウ」、「シェリーに口づけ~ミッシェル・ポルナレフ・ベスト(赤ジャケ)」、「ポルナレフ・ベスト(通称ニュー・ベスト?)」、3枚組ボックスLes Premières Annéesなど、いろいろな所に収められています。でも、「カトリーヌの追想(Jardin public)」は未だCD化されていない音源です。聴いているうちに心がどんどん澄んでいって、遠くに行ってしまった子の所に近づいていきそうな美しい小品。ぜひCD化していただきたいのですが>レコード会社さん!

お友達のご厚意でレコードの音をmp3化したデータも持っているのですが、そこだけガクッと音質が変わるのも不自然なのでコンピに入れるのは諦めました。

画像はオークションで入手したフランス盤EPです。A面Ça n'arrive qu'aux autres、Jardin public、B面Ça n'arrive qu'aux autres(インスト・バージョン)、Un couple heureux、Valse Viennoise、Ça n'arrive qu'aux autres (final)の6曲入り。日本盤シングルには2曲入りと4曲入りの2種類があったようです。

ちなみにタイトルトラックの「哀しみの終わるとき」は作曲ミッシェル・ポルナレフ、作詞J.-L.ダバディー。この方は、トルシエ監督の通訳をしていたフランソワ・ダバディー氏のお父様なんですよ。

2005/07/11

Stealth('05)

stealth

とある音楽サイトでお世話になっている方に教えていただいて、映画「ステルス(Stealth)」のサントラ(米盤は7月12日、日本盤は7月20日発売予定)を HMVで試聴しました。IncubusとBowieの新曲が入っているのがウリでしょうか。Incubusのナンバーは夏の暑さをぶっ飛ばしてくれそうな勢いがありますね。Bowieの新曲は、アルバムRealityの延長線上にある音という印象を受けました。他にKasabianのLost Souls Forever(L.S.F.)、DredgのBug Eyes、Sly and the Family StoneのDance to the Musicのリミックスなど収録。
個人的には、これまで聴いたことのなかったDredgを今後チェックしたいと思いました。

「ステルス」は「2005年秋注目のメガ・アクション超大作映画」だそうで、はっきり言って私は映画そのものには全然興味ナシ(苦笑)!

2005/06/18

Jansen, Chianura / KINOAPPARATOM('01)

kinoapparatom

KINOAPPARATOM…。KINOAPPARATOM…。
キノアパラトム?キノアパレイトム?発音もよく分からないけど、秘密の呪文みたいでちょっとカワイイ。

ソ連のジガ・ヴェルトフ(Dziga Vertov)の無声映画「カメラを持った男」(1929)に、スティーヴ・ジャンセンとイタリアのミュージシャンClaudio Chianuraがライブで音を付けた模様をCD化。(ライブは1999年。CDは2001年に発売)
聴く前は正直、「つまらなさそー」と思ってしまったんですが。(スティーブ、ごめんねー!)
えーっと、1曲目はスクラッチ音プチプチに足跡コツコツ、ドスン!ドスン!という音だけでほぼ構成されていて、やっぱり映像なしで聴いていくのは退屈……嫌な予感的中か?
でも、2曲目以降はメカニカルなアンビエントサウンドという感じでなかなか美しいじゃないですか。
インダストリアル・ノイズというのでしょうか?機械や工場の中に入り込んだような音ってなぜか妙に快感だったりします。クラフトワークの「エレクトリック・カフェ」とか、レディオヘッドのPacked Like Sardines In A Crushd Tin Boxとか、ゾクゾクくるんですよ。そこまでポップじゃないけど、そんな音が散りばめられてまして、結論としては、けっこう好きです。このCD。
未来派とか構成主義とか、20世紀初頭のとんがった雰囲気が伝わってくる感じ。(こんな大雑把なとらえ方でいいんだろうか?)

今年の7月にもまたイタリアでライブを行うそうです。前回とは音を変えたりするのかな?興味はあるけどイタリアにまでは見に行けない。日本から「がんばれよ~!」と応援します。Zepp Tokyoは行くからね♪

michaelnymankinoapparatom

↑同じ映画にマイケル・ナイマンが曲をつけたDVDがあるそうなので、注文しました。きっと全然違ったアプローチで音作りされているんだろうけど、比べて楽しもうと思います。

2005/06/17

Various / THE DREAMERS('04)

エッフェル塔をバックにジミ・ヘンのThird Stone From The Sunが流れるオープニング。もうカッコいい!の一言。
1968年、五月革命の頃のパリを舞台にしたベルトルッチ映画「ドリーマーズ」(2004)。

dreamers

サントラの収録曲:
1.Jimi Hendrix / Third Stone From The Sun
2.Michael Pitt & The Twins Of Evil / Hey Joe
3.Jean Constantin / Quatre Cent Coups (映画「大人は判ってくれない」より)
4.Martial Solal / New York Herald Tribune (映画「勝手にしやがれ」より)
5.Michel Polnareff / Love Me, Please Love Me
6.Charles Trenet / La Mer
7.Steve Miller Band / Song For Our Ancestors
8.The Doors / The Spy
9.Francoise Hardy / Tous Les Garcons Et Les Filles
10.Antoine Duhamel / Ferdinand (映画「気狂いピエロ」より)
11.Grateful Dead / Dark Star
12.Edith Piaf / Non, Je Ne Regrette Rien
ジミ・ヘン、映画音楽、フレンチ・ポップス、シャンソン、ドアーズ……なんとも「ごった煮」であります。もともと頭の中がかなり「ごった煮」な私も、純粋なCDとして通して聞くにはさすがにきついと思ってしまいます。でも、映画にはそれぞれの音楽はすごく合っていました。時代の空気というのでしょうか。ジャニス・ジョプリンがサントラには収録されていないのが惜しいんですけどね。
映画の方は、終盤、登場人物の行動にちょっと疑問が残ったものの、好きですね~。映像はベルトルッチだからもちろん美しいし。そしてデカダンかつピュアな主人公達の存在感!セリフもよく練られていて楽しめました。
この3人の役者さんたちはエンポリオ・アルマーニの2004年秋冬コレクションのイメージ・キャラクターにもなり、こちらもかなり素敵でした☆


2005/06/15

こんな雨の日には

あたたかいコーヒーでも飲みながら、チェロの音色などはいかがでしょう。

kodaly

コダーイの無伴奏チェロ・ソナタ作品8(チェロ:クリストフ・ヘンケル)
「ポンヌフの恋人」で、あまりにも印象的にパリの地下鉄の空間とシンクロしていたこの曲。映画館を出てCDショップに直行せずにはいられない魔力を持っていました。心の奥に入り込んでくるようにうねる旋律を聴くと、炎をあげるビノシュのポスターが鮮烈によみがえります。